ブー、フー、ウーとの共同生活が始まりました。
1ヶ月年上で1ヶ月早く家に来たブーちゃんはすっかりボス気取りです。
そんなブーちゃんにフーちゃんとウーちゃんも従います。
3匹で大運動会をしたり猫鍋状態で寝たりとても仲良しな3匹。
「猫3匹飼って良かった!!」と心の底から思いました。
その時までは、、
子猫から大人へ
2才になったある日、それは突然始まりました。
ブーちゃんが膀胱炎を発症しました。
具合が悪いせいか、フーちゃんとウーちゃんを威嚇し寄せ付けません。
今まで遊びのケンカ以外したことなかったのに、、
膀胱炎の辛さにブーちゃんも気が立っているんだろう、、
治るまでソッとしておきました。
血尿が出ると、だんだん頻尿も治ってくつろぐ姿を見せるようになりました。
飼い主には甘えてすり寄ってきますが、フーちゃんとウーちゃんが近づくと「ウー」と低い声で唸ります。
その時は、「まだ体調が万全じゃないんだろう」と思っていましたが、あれから8年、ブーちゃんがフーちゃんとウーちゃんに甘えることはなくなりました。
仲が悪いという訳ではありません。ブーちゃんは姉として、フーちゃん、ウーちゃんをいつも見守ってる感じは伝わります。私がうっかりフーちゃんの尻尾を踏んでしまって「ウニャーッ」と悲鳴をあげると、ブーちゃんは「ちょっと、フーに何すんの!!」と言わんばかりの勢いで駆けつけて睨まれたりします。ただ、猫に触れられるのは嫌なようです。人間には家族以外でも喜んで触られます。でも、猫に対しては厳しい態度をとります。
動物病院で相談したところ、「猫は2才位で自我が出てくるので、今まで仲良かった兄弟とも大ゲンカする事もあります。一旦仲が悪くなれば、この先良くなることはほぼ無いと思って下さい。」と言われました。
「一緒に遊んだり3匹で毛づくろいし合ったりする姿がもう見られないなんて。。」と悲しくなりましたね〜。
「今反抗期なだけで落ち着いたら大丈夫だよね。」と前向きに考えていましたが、10才の今、関係性は変わってないです。
でも、フーちゃんはブーちゃんの事を慕っているようで、常にブーちゃんと同じ部屋にいます。距離を保って。。
仲良く一緒に寝ていた頃の3匹(左からブー・フー・ウー)
迷い猫保護
今から3年前の梅雨の時期、庭に子猫が現れました。
最初は、お隣の外猫ちゃんたち3匹にくっついてお隣の敷地内にいたのですが、突如うちの庭に居つくようになりました。
掃き出し窓を網戸にしていると、「家の中に入れてくれ〜」と網戸にひっついてきます。
猫嫌いのブーちゃんは「シャーッ」と威嚇して追い払うのですが、子猫好きのフーちゃんが網戸越しにスリスリするので子猫も離れなくなりました。
その頃、フルタイムで働いており保育園児とオシッコの粗相をする猫を抱えて「これ以上面倒を見るのは無理!!」とシカトしていましたが、梅雨で大雨のなか庭でニャーニャー鳴く子猫をほっておく訳に行かず、とりあえず保護することにしました。
よく見ると小さい割には大人びた顔してる、、生後6ヶ月位?
メスだし妊娠する可能性もあるから、避妊手術して外に戻すか里親募集に出そう、、
うちで飼う訳じゃないから、家猫達と慣れさせる必要もないので手術前後は大型の猫用ケージで保護することにしました。
無事に手術を終え、家に帰ってきたのですがスッカリ家猫達とも仲良くなり、息子も「チョコちゃん他所にやっちゃヤダ!!」と駄々をこねられ、結局家で飼うことになりました。
4匹の多頭飼いスタート
初めは順調にいっていたんです。
ブー・フー・ウー 6才
新入り猫 チョコ♀生後6ヶ月
フーちゃんとウーちゃんは生まれてスグ他の保護猫達と一緒に暮らしていたので、他猫にもフレンドリーに接することができます。
問題はブーちゃんです。心を許しているフーちゃん、ウーちゃんに対しても威嚇したり暴力に訴えるという横柄な態度です。
フーちゃんとブーちゃんがエサを食べていても、自分が食べたい時は「どけ」と威嚇します。
まるで「ジャイアン」です。フーちゃんとウーちゃんはサッと譲るのでケンカになることはありません。
まだ無邪気なチョコが遊びに夢中になってブーちゃんにぶつかります。さすがにまだちびっ子なのでギロっと威圧的に睨むくらいで手は出さないのですが、チョコは完全にビビってます。
チョコはこの辺りから「このオバちゃん怖い!!」と思い始めます。
私、ダンナ、息子、フーちゃん、ウーちゃんで、末っ子のチョコを可愛がるので、チョコも「私が一番可愛い、チヤホヤされて当然」と自覚し始めます。(生まれ持った性格でしょうが、、)
とうとう来ました。「自我の目覚め」が!!
チョコが1才を過ぎたある日、チョコとブーが取っ組み合いの大げんかになりました!!
今までは、お互い緊張感のある距離を保っていたのですが、大人になってやはり起こりました!!
ボブサップのようなブー(体重7kg肥満)に小柄なチョコ(体重3kg)が敵うワケもなく、恐怖でオシッコを漏らしました、、
もう、こうなると絶対に仲良くはならないですね。
3年経った今でも超仲悪いです。
現在、ブーは年齢的に余り活動的ではなく膀胱炎持ちなので、1部屋に隔離しています。
初めはリビングのある1Fがブー、2Fにチョコ、と階段に柵をして分けていたのですが、冬にブーちゃんを暖かい2Fの部屋で過ごさせると、スッカリ居着いたので今ではこの部屋だけで過ごしています。
フーちゃんとウーちゃんは自由に出入りしますが、フーちゃんはブーちゃんの居る部屋が良いようでほぼこの部屋から出ないです。
若いチョコとオスのウーちゃんは活動的なので、1F、2Fを自由に走り回っています。
年齢差があり活動範囲も違うので、今はこのスタイルで落ち着いています。
同じ家の中で、分けて飼育するのは飼い主の生活にも負担がかかります。
エサとトイレをそれぞれ設けなければならないので、手間も2倍になります。
ブーちゃんの部屋を移動する際は、ドアを閉めたか確認も必要です。
息子がよく閉め忘れて、鉢合わせしたチョコとブーちゃんの大バトルになります。そしてチョコと部屋がオシッコまみれになって大掃除になります。
猫にも性格や相性があるので、上手くいけば良いのですが飼ってみないと分からないです。
うちのように、初めは上手くいっていても後でダメになることもあります。
室内飼いだと、スペースも限られるので猫のストレスも高くなります。
1匹飼いだと、その子だけに合わせて飼えるので猫にも飼い主にも負担が少ないです。
猫の数が増えると、トイレの掃除も増えます。
トイレグッズやエサの金額も跳ね上がります。
特に膀胱炎用のエサは高いです。2kgで5千円弱します。予防の為、全員にあげているので1ヶ月のエサ代は2万円ほどになります。
多頭飼いはそれぞれ違う性格を楽しめます。猫同士のコミュニティを見れて面白いです。そして何より可愛いです。その反面、時間やお金を削られ生活スタイルも制限されます。
もし、多頭飼いで疲れている方がいれば「せっかくのご縁で家族になったのだから、この生活をもっと楽しもう!!」と前向きに考えて見るのも良いと思います。
コメントを残す